【特集】「もりのともだち」のはなし



ついに2017年9月1日、発売となりました「もりのともだち」シリーズ。
これまでにない工夫がたくさん詰まった、まったく新しい赤ちゃんのための木の器です。
何からお話したらよいか、迷ってしまうほど、いろんな思いや工夫が詰まったこの製品、わたしじゃ上手に伝えられない(笑)と思ったので、たいせつな思いを綴った絵本を作りました。

おはなしは、私たちチエモク株式会社がいつも大切に作っている想いをベースに、絵本作家のマット和子さんに作って頂きました。

この製品は、企画段階からの大切なポイントがいくつかありました。

1;北海道(主に上川郡下川町)の森から切った木を使ってつくること
2;赤ちゃん向けではあるけれど、ずっと、長く使ってもらえる性能とデザインを作りたいということ

北海道の森から来たともだちが、これからずっと赤ちゃんのそばにいて、赤ちゃんの「食べる」を応援していくよ!
ずっとずっと使ってもらえるように、しっかり丁寧に作ったから、そばにおいてね。

そんな思いが素敵な絵本になって、
私が喋るのなんかよりもっと、きっとずっとまっすぐに読む人の心に伝わるような。
贈る方のおめでとうの気持ち、すくすく育てとの願いを乗せて、赤ちゃんとパパ・ママにしっかり届くような。
そんな絵本が出来ました。

もりのともだち 表紙
もりのともだち1
もりのともだち 2
もりのともだち 3
もりのともだち 4
もりのともだち 5
もりのともだち 裏表紙

※この絵本は、以下のギフトセットに限りサービスでお付けしています。
※単品販売はこちら




木材のこだわりについて〜早生材の活用、という挑戦〜

チエモクの製品は、いずれも地元北海道産木材にこだわって作っています。
中でも、「もりのともだち」シリーズは特に、北海道(上川郡下川町)の森から赤ちゃんのともだちがやってくる、という気持ちで作った製品です。
こども椀・こども皿・まゆの皿は、北海道下川町産はんのきを
深盆・小盆・こども箸は、北海道下川町産しらかばを使用しています。
従来の、北海道産木材として人気のある広葉樹の種類は、木材として伐採されてきたために近年資源の量が急激に減少しています。
これまで人気の広葉樹は、成長するのに100年以上の月日を必要とする種類の木が多く、そのような材は一度切ってしまうと元の状態を再生するのには数百年かかると言われています。環境を守るためにもあえて使うのを避け、あまり人気はなくても森には沢山生えている成長の早い種類の木をつかうことにしました。
しらかばとはんのきは、「パイオニアツリー」と呼ばれ、荒地にも真っ先に侵入し根を下ろす樹種です。
最初は何も無い場所で生育しなければならないので、強い日射しや乾燥、寒さや強風などの厳しい自然環境にも耐えられ、なおかつ栄養の少ないやせた土地でも育ち成長が早い…と、まるで雑草のような強さを持っています。下川町では、トドマツ・カラマツの植林地に侵入してきて、一緒に成長するので、伐採時には一緒に採れることが多い樹種です。
伐採しても50〜60年程度でまた大木へと成長できる、広葉樹の中では極めて短い期間で再生でき、森への負荷を抑えることができるということで、こういう樹種が木材として活用できれば良いのですが、これらの早生材(わせざい)とくに「はんのき」はこれまで木材としてはまったく人気がなくほとんど活用されてきませんでした。
伐採されてもパルプの原料になったり鋤きこんで土に還してしまうことが多かったようです。
しかし、そんな「はんのき」も、削って使ってみるとまるで桜のような赤みを帯びた美しい木目を持っており、確かに早生材ならではの材の軟らかさはありますが、毛嫌いするようなものではありませんでした。
「これはいけるかも!」と盛り上がったのもつかの間、これまでまったく人気のない樹種なだけに、森の現場では量はたくさん出てくるものの、製材し乾燥し、在庫を抱えるリスクを負ってまで手をかける木材加工業者さんがいないのが大きな課題でした。
今回は下川町内のNPO法人森の生活さんをはじめ、下川町内の加工業者さんに協力を依頼し、乾燥材として安定供給可能な体制を作ってもらうことができました。これは、とても画期的なことと思っています。




塗装のこだわりについて〜ガラスコートの実力〜

チエモクの食器は、いずれも塗装にこだわっています。目指すはガラスや陶器のような使い心地!
電子レンジや直火、オーブンはさすがに厳禁ですが、そのほかは出来る限りうつわに気を使うことなく、色んなものにガシガシ使って欲しいと思っています。
だからチエモクの器には、液体ガラス塗装という新しい技術を採用しました。

その特徴は…
1;汚れ・色移りに非常に強い
2;塗膜が劣化せず半永久的に長持ち
3;アルコール溶剤で安全性が高い
4;お手入れ要らず


こんな夢のような塗装がこれまであったでしょうか!?
特に「もりのともだち」は、「ずっと一緒」「長く使うことで木のいのちを生かす」というのも大切なコンセプト。「使いやすく丈夫で長持ち」という要素は欠かせないスペックでした。

これまでの一般的なポリウレタン塗料より、5〜10倍も高価な塗料ですが、これまでにない使い心地、これまでにない丈夫で長持ちを実現できる塗料なんです!

使い心地は本当にストレスフリー!
木のお皿なのに乗せるものを選ばず、色移りも気にする必要なし!
冷たいものも温かいものもOK、
サラダにはもちろんドレッシングをたっぷり掛けてOK!
お味噌汁も、シチューもOK、カレーライスもOK、ケチャップもOK、
キムチも、しょうゆもOK!
そしてなんとお手入れは一切する必要なし、
それなのにガラス塗装の塗膜は美しいまま半永久的に劣化しないといわれています。


でも、この強い塗膜を作るには、やはり高性能な塗料と、なんといっても膨大な手間が必要となります。
それぞれ数種類のポリウレタン塗料、液体ガラス塗料をうつわの用途によって使い分け、ほぼ全てのうつわで5回〜7回塗り重ね、磨きも含めると塗装だけで実に10以上もの工程を経て、かかる日数も、乾燥を含めると10日〜2週間掛かってようやく完成します。

チエモクでは、何年にもわたりいろいろな試行錯誤を経て、現在の塗装を採用することにしました。
この塗装へのこだわりがどうしても価格に響いてしまい、現在うつわの価格の大部分が塗装にかかる分、となっています。ですが、やっぱり比べると性能が違うんです。
うつわは毎日使う日常の道具です。制約のあるモノは、なんとなく使わさらない(北海道弁で、自然と使わなくなってしまう、という意味です)ものですよね。丁寧に仕上げて、使う人の役に立ち、長く愛されるものにしてあげること、それが木を生かすことになるんだと思うのです。